祐介先生、牟田さんこんばんは
5月の連休も終わりましたね。祐介先生はどんな連休を過ごしましたか?
私は進学や就職などで県外に行った地元の子供たちがこの連休を使い帰省をして来るため、4日、日曜日のみどりの日の午前中だけは診療をさせてもらいました。
スタッフも都合がつく者だけがお手伝いに来てくれましたが、私の息子もちょうど
大学から帰省してきたので、何もできませんが一緒に診療室に来ていました。
診療がほどなく終わったその夜、私が自宅にいると、午後7:30ごろだったでしょうか。私の携帯がなり、別のスタッフから上の前歯がとても痛いと連絡がありました。私は「それじゃ15分後に病院においで」と伝え、リビングで寝転がっている息子に「おい、もう一度行くぞ」と言い、再び診療室に戻りました。レントゲンを撮影すると、前歯の根の先端に感染している像がみられ、処置を開始しました。
患者は私のスタッフですから、隣にいる息子に状況と処置内容を説明しながら、まるで病院実習のような治療となりました。
帰り道、私は車のなかで息子に言いました。
「診療時間も終わった後、1本の電話が鳴る。電話の向こうでは患者さんが「先生歯が痛い」と言う。お前が歯医者になれば必ずこういう場面がくるだろう。その時もし少しでも〝面倒くさい″という類の気持ちが芽生え、その患者を断ったり、後日にしたりするようなら、別の仕事を探せ。」「もちろんお父さんも正直、疲れていたり体調が悪い時もある。しかし自分ができる事を精一杯やらずして、患者さんのすがる糸を切る人間は先生と呼ばれる資格はない。」「お前もいつかこの意味がわかる時がくる」以前、祐介先生もラジオで沢山の医院をまわって来られた患者さんの話をされていましたね。昔、ハロアル会長林先生の診療所でカルテを見ていた時、急患来院、夜10時、12時、と書かれていたカルテを沢山見ました。
私は息子と話している時、自分自身を振り返りました。大半の歯医者は歯科大学を卒業した後、大学病院、または開業医で勉強し開業を目指すでしょう。自分が興味ある分野やそれが良いと信じて様々な知識、技術を学びます。しかし、もし私の人生の中で、20年前、古い手書きのあのカルテに出会わなければ、「先生」と呼ばれる本当の意味を学ぶことはできませんでした。車の中で私の言葉に「うん、うん」とうなずく息子を見ながら、いつか彼が同じような状況になったとき、今日の日を思い出し、あの時オヤジにこんなことを言われたなぁと思い出してくれることを願うばかりでした。
さて、祐介先生、私のゴールデンウイークをもう一つ。
行ってきましたよ!地元の仲間らとガンズのライブin横浜!!やっぱりスラッシュ!ガンズ最高!!
2025年5月9日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人