2025.05.23 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

祐介先生、先日の火曜日はご苦労様でした。

20日の火曜日、私と祐介先生、そして私の医院の事務長でもありハロアルの事務を務めるマナトとの3人は、ハロアル事務局長野県御代田町の林歯科診療所に集合し、会長林先生、康二先生、歯科衛生士の宮入さんと共に、来年の現地活動に向けての第一回目の会議を行いました。会長林先生とお会いするのは3月の現地活動報告会依頼でしたが、手術後の経過も良好のようで顔色も良く、少し体重も戻ったとおっしゃっており、ほっと胸をなでおろしました。

今年の現地活動の反省点、そして現時点で改善しなければならない問題点を話し合い、

いよいよ、525日(日)にハローアルソン・フィリピン医療を支える会公式HP

2026年の現地活動の募集要項が更新されます。

来年はハロアル発足20周年となります。たった10数名で始まった活動でしたが、当時は20年間続くことも、100名を超す団体になることも、ましてや、フィリピン国内でこれほど認知される活動になることなど想像もできず、ただ、目の前の患者さんを何とかしたい、そして毎回「貧困」という現実の厳しさを突きつけられながら何もできないジレンマを繰り返し今日までやってきました。

祐介先生はどう思うでしょうか。

私自身、20年もの間こうやってハロアルボランティアを続けられたのはいくつかの理由がありますね。勿論、家族やスタッフ、そして患者さんやリスナーの皆さんの支えがなければできません。しかし、私自身やはりハロアルは単なる医療ボランティアではなく、活動理念でもある4本の柱に掲げるように、社会的弱者と言われるスラムの人達の支援から自分自身の生き方を真剣に見つめてきたことと、高校生という若者たちが参加をしてくれた事で、様々な事を学ばせてもらっていること。これに尽きると思います。そしてもう一つ、やはり学生時代、一緒に馬鹿をやった仲間とこのような形で再会をし、共に活動ができることは楽しみを超え、生きがいにもなっています。その反面、この20年間、いや、今でも様々な葛藤があります。

沢山の先生が参加をして下さることは有難いのですが、日本では治せる歯もスラムでは抜歯になってしまうあの現場で、同じ歯科医師として根底に流れる治療への志の違いにいつも違和感を覚えてしまうのです。変なことを言って申し訳ありません。

しかし、多くの方がこの活動を支えて下さり、そして現地では沢山のスラムの人達が笑顔になっていることは紛れもない事実です。

今年一年もう一度原点に戻りながら感謝の気持ちを忘れず頑張っていこうと思います。

 

 

2025523日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人