2025.05.30 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

今日は一日雨が降っていました

私ごとですが、5月の雨をみるといつも息子のことを思い出します。

小学校低学年の頃だったでしょうか。5月のある日、その日も一日中シトシトと雨が降っていました。そんな時息子がこう言いました。「お父さん、5月の雨を五月雨

(さみだれ)って言うんだよ。」恐らくどこかで読んだのか、調べたのか、なかなか難しい読み方を自慢げに私に言うのです。私は「その通り、良く知っているな」と褒めながら、一つだけ彼の文脈と認識の間違いを教えました。「いいか、この5月は旧暦の

6月から7月にあたり、いわゆる梅雨の長雨(ながあめ)のことだから正しくは「5月の雨と書いて五月雨と読む、であり、今の5月の雨のことを指しているものではないよ」

その後私は旧暦と新暦の違いを説明しましたが、小学生には少し難しい話だったのか終始ポカンと口を開けていた息子の顔を今でも鮮明に覚えています。

さて、こちらの文脈違いはあまりよい気持ちにはならないでしょう。

今、大変なお米の高騰が続いていますね。令和の米騒動などとも言われていますが

前農水大臣の失脚したのち、新たに小泉農水大臣が誕生しました。私は正直どんな方法をとればこの一連の米騒動の鎮静をはかれる答えなのか分かりませんが、いつもはのらりくらりの政府も今回は多少のスピード感が見られるようにも思えます。

そんな中、今何かと世間で期待をされている国民民主党の玉木代表の衆院農林水産委員会での「一年たったら動物のえさ」発言はいささか問題があったと思います。

その後の釈明では「国会議事録では総理も前大臣も使っている」として、その真意を説明していますが、たとえ内容は正しくとも総理などが国会で用いた〝えさ米″と言う言葉は〝将来破棄される米″という意味であり、同じ米でも今回の言葉は〝国民がこれから食べる米″に対して使ったため、同じ言葉でもまるで文脈が違います。

ましてや今の時代、言葉一つの揚げ足取りで世の中が右にも左にも行く時代。失言で失脚した大臣を目の前にしているのだからもう少し気を付けるべきと言えますね。

家庭や飲食業だけではなく、給食、子ども食堂、介護施設などにも大きな影響を与えている問題ですのでもう少しデリカシーがあっても良かったでしょう。

しかし、その後流れたニュースではパレスチナの国連大使が停戦合意の崩壊以降、ガザ地区で1300人以上の子供が殺害されたと涙を流しながら訴えていました。ガザでは戦争により物流、救援が途絶え200万人が飢餓状態と言われ、血を売ってでも我が子に食べ物を与えたいと言う親がいます。米問題を食べられるだけまし、とは言いませんが、世界では一粒の米さえ手に入らない現実があることも忘れてはいけないように思うのは私だけでしょうか・・・。           

2025530日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人