祐介先生、牟田さん、そしてリスナーの皆様こんばんは。
私は昨日、参議院議員会館で行われた「保険でより良い歯科医療を」署名提出集会に参加してきました。現地、web合わせて400名が参加してくれました。
国会議員会館で開催されましたから、多くの国会議員の先生も参加してくれて激励してくれました。長野県からは宮沢会長、市川、私の2名の副会長と事務局員の2名、計5名が参加しました。
この署名は診療所で患者さんに、今尾歯科医療をさらに良いものにするためにはどうしたらいいかを呼びかけ、協力してもらったものを国会議員に託し、国会で審議してもらいます。現地で起こっている問題点や患者さんが希望している、例えば歯科矯正を保険で診てもらい、歯のない人がインプラントを保険治療でしてもらいたいという要望を国会で検討してもらうために署名を集めて国会議員に託しています。
長野協会としては今回5000筆の署名が集まりました。長野県選出の国会議員にこの署名を託し、国会で議題に挙げてもらうのですが提出を協力してくれる国会議員の先生方も長野県ではどんな意見があるのか、何を要望しているかがはっきりわかってとても参考になると喜んでくれます。
歯科医師は患者さんの為に最善を尽くして、治療や予防をして患者さんに健康で楽しい生活をしてもらうことを最優先すべきです。現場では様々な問題があります。
実際には歯科医は社会保険が一般的ですから様々な制約の中で治療しなければなりません。材料についてもやり方についてもそういう制約の中でやるしかないのです。理想的な治療法があってもそうするためには保険治療を許されている場合はすぐにできますが、そうでない場合、例えば歯科矯正治療の場合は顎口蓋裂という病気の場合は一部保険治療で認められていますが、歯並びが悪くて歯科矯正をしたくても認められていません。そういう保険治療を認められていない治療を保険で治療できるように要望を出すのです。それが今回の要望の主な点です。
歯科医がやりたいということ以上に国民の皆様の要望が強い方が厚生労働省に訴える力が大きいのです。今回の米騒動と同じです。
こういうことを一般の国民は知らないですから私たち歯科医が患者さんに紹介して重点的な問題は署名活動につなげているのです。
こういう活動も歯科医として必要な社会活動なのではないかと思います。今日は「歯と口の健康を守る」週間ですのでリスナーの皆様の歯や口の健康について話したいと思います。
2025年6月6日
医学博士・歯科医師 林 春二