2025.06.13 林会長のお便り

 祐介先生、牟田さん、そしてリスナーの皆様こんばんは。

 66日は「歯と口の健康週間」ということで番組に出演させていただきました。

 木場のレインボータウンFMに着くまで運転手さんと話すととても良いドライバーさんでした。現役の時は優良運転手さんで後輩の指導もされていたそうです。こういう温厚な人ばかりだといいのですが、中には聞いているのか聞いていないのかわからないような人も少なくありません。お客さんは東京のタクシーに乗ったからと言って東京の人ばかりではないはずで運転手さんからするとわけのわからない好感の持てない人もいるかもしれません。そういう場合であっても優しくおもいやりのある対応をしてもらいたいです。早めの行動をとっていましたので番組まで時間がありましたのでイトーヨーカドー内の「陳健一」でマーボー定食を頂きました。中くらいの辛みを注文しましたがそれでも今の私には少し辛く、ゆっくり時間をかけなければ食べられませんでした。一回に食べる量は半分くらいでお店の人には申し訳ないほど残してしまいました。そちらの食事を終えて、カフェに入りジュースを飲みました。もちろん全部飲めるわけではなく、これも半分近く飲んだだけで十分でした。

今回の番組で一番伝えたかったことは「歯」という小さな組織の健康ですが、歯がなかったらどんなに素晴らしい食べ物を食しても心から美味しいと思えませんし、しっかり食べられなければ生きる力も湧いてきません。どんなに小さな組織にもそれ相応の、というより思いもよらぬ大きな力が宿されているのです。歯と口の健康をしっかり守ってどんなことにも負けない勇気やどんな人にも優しい思いやりを持てる心を育ててほしいです。

番組終わりの頃、「命を懸ける」という話になりました。別の言葉でいうと「一生懸命」とか「全身全霊」でということになります。私の体験を話しました。ヘビースモーカーの歯周病は治りません。タバコのニコチンの作用で全身の毛細血管が機能低下を起こします。本人も治したいと思って通院してくれているわけですし、私も治してやりたいと思って頑張っているのに効果が出ないのです。そこで私は平成12(2000)33日「患者さんに喫煙をやめてもらうために私は好きなお酒を断とう。もし口にすることがあったら命を懸けます」と天の神に願掛けをしました。すると本当に不思議だったのはそれまで酒をやめようと何度もチャレンジしてすべてダメだったのにこの瞬間まるで雷に打たれたように瞬間的に決意が固まっていました。この時「あぁ、命を懸けるとはこういうことなのだ」と思いました。以来25年酒を口にすることは全くなくなりましたし、難攻不落のヘビースモーカーがこの話を聞いてくれ、何人も禁煙をしてくれました。私の診療所の理想的な患者さんになってくれています。どなたも「かけがえのない地球よりも重い」命を授かっています。何かをするときは「命を懸けて」という思いでやってほしいです。間違いなく大きな力になりますよ。

2025613

 

医学博士・歯科医師 林春二