祐介先生、牟田さん、そしてリスナーの皆さんこんばんは。
今週の土曜日に千葉県で開業しているジャンビー先生こと井橋先生のご一家が来てくれました。長女は神奈川歯科大学の5年生。そして次女は東京歯科大学の1年生で頑張ってくれています。長女の方は国家試験に合格したらハローアルソン・フィリピン医療に参加してもらえるようにお願いしました。次女のほうは既にハローアルソン医療ボランティアに参加してくれています。この経験を生かして良い歯科医師になってもらいたいと思います。来訪時にたくさんのお土産を持ってきてくれて感謝です。わざわざ軽井沢まで来てくれて本当にありがたいです。
こうして先生方が私を訪問してくれるのは、私が大病を患ったことと無関係ではないのかも知れません。今年の“ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2025 ”の2日目の朝、医療関係者の皆さんに帰国後胃がんの手術をする予定で、もしかすると今回の活動が皆様と一緒にできる最後になるかもしれないと言うことを話しました。もちろん今までもこの活動に命をかけてきました。しかし私が健康だったので人ごとにしか思えなかったのかもしれません。しかし今回は冗談じゃなくこれが最後になる可能性もないわけではなかったので、皆さんに“命がけ”という事はどういうことか真剣に考えてほしいと思いました。“一生懸命”とか“命がけ”と言うのはどういうことなのか・・・・。心の底から僅かな隙もなく真剣にやることですから、結果がついて来ないわけはないのです。そういう気持ちでハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに取り組んでくれたら、必ず良い結果が得られると思うのです。
やる気がないかのようにダラダラやっていたのでは信用を勝ち取ることはできません。真剣にやっている姿は誰からも好感が持たれると思います。結果として信用がついたりチャンスが巡って来たりするのではないでしょうか?仕事の場合は当然のこと何か頼まれたときにでもやらなければいけないことはやらなければならないのですから、心を込めてしっかりやったほうがいいと思います。やらなければいけないことをいい加減にやってやり直さなければならなくなったときはがっかりします。どうせやるのですからしっかりやったほうがいいですよね。
私は今回自分の病気を通して命の大切さ、自分に残されている時間の大切さを今まで以上に感じることができました。何かやるときには心してしっかりやり切ろうという思いも強くなりました。もしも若い頃からこういう考えで物事に向き合えたらどうだったのか考えるともったいない気もしますが、過ぎ去ったものは仕方ありません。これからはその仕方ないと言う考えを捨てきって、何事にも“精一杯”、“粉骨砕身”努力しようと思います。
2025年7月11日
医学博士・歯科医師 林 春二