裕介先生、牟田さん、リスナーの皆さんこんばんは。
梅雨が明けたと思ったら、ものすごい暑さですね。こちら信州は30度に行く事はあまりなかったのですが、最近は35度近くになる日もあります。そうは言っても軽井沢はせいぜい30度止まりです。木陰に入ると、爽やかな涼しい風が吹いてくれて都会の暑さとは全く違います。電気代も馬鹿になりませんが、クーラーをつけてしのいでもらいたいです。
連休中の20日は、参議院議員選挙になりました。自民党と公明党で過半数に達する事はできませんでした。選挙前に財務省解体デモ、自民党解体デモがあって、政権に逆風が吹いていましたから、こういう結果になる事は容易に想像できました。それにつけても、国民民主党、参政党がこれだけ票を伸ばすとは思いませんでした。国民民主党は手取りを多くすると言うことに対しては賛成できますが、原子力発電を増設すると言う考えには賛成できません。なぜならば、原子力発電の廃棄物をどのようにするのかまだ解決できない状況です。また何か事故があったとしてもただちに運転を中止することもできません。2024年1月1日に発生した能登地震でも、もし珠洲市に珠洲原発があったとしたら、大きな災害になっていたと思います。その上、避難路も確保されていませんでしたから、大きな人的災害もなかったとは言い切れません。珠洲市の皆さんがこの原発に反対して来たことで災難を回避することができました。
2011年3月11日に起こった福島第一原発事故もまだ完全処理ができているわけではありませんので、ここに珠洲市の原発が事故を起こしたらどうなっていたか考えると恐ろしい気がします。ですから、どんなに電力が足りないとしても、日本の原発は廃止する方に舵を切るべきだと思います。
また今回の参議院選で票を伸ばした政党に参政党があります。参政党の政策の中で消費税減税には賛成ですが、憲法については現在の憲法ではなく創憲と言って全く違う考え方です。これについてはっきり政策を示していません。しかし、現在の基本的人権が無くなり、国が基本的人権を持つという考え方については賛成できません。どの政党を選ぶにしても経済政策、憲法問題、外交問題など多岐にわたって詳しく知る必要があります。それをお祭り騒ぎのようにドタバタに紛れて、うやむやのうちにしてしまうのはどうかと思います。自民公明党は衆議院、参議院ともに過半数割れを起こしたのですから、今までのように自分たちの考えだけでは国会を乗り切ることはできません。この方が国民の声を聴いてもらいやすいことになります。そういう意味では今回の結果は良かったのではないでしょうか。
予算編成の際に突如出てきた高額医療費の削減の問題、今回噂されているOTC類似薬の保険外しなど生命に直結するものですから絶対に改正すべきではありません。
2025年7月25日
医学博士・歯科医師 林 春二