2025.08.01 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、リスナーの皆様こんばんは。

 

各地で観測史上最高気温を記録したところが出ています。今まで経験したことのないような暑さですから体調に気をつけて熱中症にならないようにしてください。

ハローアルソンフィリピン医療ボランティア2026の参加者募集が始まっていますが、今年の申込者数はいつもの年よりもゆっくりのようです。この気温ですから、それどころではないのかもしれません。歯ブラシ、タオル、石鹸などの物資の呼びかけ、物資の搬送のための費用のカンパ等の呼びかけ、どれも大変ですが、呼びかけてもらわないと集まりません。呼びかけたからといって、必ず協力してもらえるわけではありません。それが私たちが皆様から受けている自分の評価です。私の診療所のスタッフが患者さんに声をかけているのを聞いていても、普段から何事においてもしっかりやってくれている人は、これらの物資の呼びかけ、お金のカンパ、いずれも協力してくれる人が多いです。

学生時代は試験がありましたから、成果は試験の点数に現れて正確に把握できました。しかし社会人になるとそういう試験がありませんから、自分が適当に評価するしかありません。しかし、私たちのようにボランティア活動をしている人は、その活動に協力してくれる人が多い少ない、あるいは協力を呼びかけた物資が多い少ない、カンパの額が多い少ないでわかります。普段から仕事に熱心で、他人思いの人はこういう活動でも他の人よりも大きな成果を挙げています。

私たち医療に変わるものは、他の仕事についている人たちよりも感謝される度合いが高いと思います。しかしそういう時でも患者さん思いのスタッフは上から目線ではなく、患者さんと対等もしくは患者さんの目線より低いところから話をしてくれていますので、ボランティアの協力をお願いしても気持ちよく協力してもらえているようです。こういうことを通して私は医療に関わる人は全てこの活動を真剣にやることによって、自分の人間性を高めるだけでなく、他者から良い評価を得られるような人になれるのではないかと思わせてもらっています。

ですから、私は機会あるごとに皆さんにボランティアにさらに協力してもらうこと、歯ブラシ、タオル、石鹸などの呼びかけ、そこが出来た人は、発送費のカンパのお願いをしてもらいたいのです。いずれも大変ですが、協力が得られたときの感動はやってみないと分かりません。その感動は皆さんが思っている以上に大きいと思います。自分の周りの人たちに何回も何回も話しているうちに、皆さんの心意が伝わり協力者が出るのです。

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医学博士・歯科医師 林春二