2025.08.08 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、リスナーの皆さんこんばんは。

 

今年の夏は本当に暑いですね。火曜日に群馬県の伊勢崎で41. 8度を記録全国1位になりました。群馬県は今回の伊勢崎だけでなく、熊谷市もいつも暑い場所として報道されていますが、今回の伊勢崎はそれでもびっくりさせられました。

夏の夜の風物詩として花火は有名ですが、今回はその花火大会が事故のため中止された場所が複数ありました。楽しみにしていた皆さんにとって途中で中止された事は残念かもしれませんが、人災にならなくてよかったと思います。テレビのインタビューに答えて花火大会が中止されたことに不満を述べている人も少なくありませんでしたが、私は実行委員会の皆さんがよくぞ中止してくれたと評価したいと思います。ややもすると無理を承知で強行してしまいがちですが、皆さんの安全を第一に考えて結論を出した事は、むしろ称賛されるべき内容だと思います。

 話は変わりますけれども、先週の土日曜の二日間、東京の都市センターホテルで開催された全国保険医団体の主催する夏季セミナーに参加してきました。1日目は18時から21時まで弁護士の猿田さよさんによる「外交で平和を作るとは」という記念講演でした。最近選挙に出た女性候補者が「原爆を持つことは安上がりの防衛だ」と発言をして当選しましたので外交で平和を作るという講演はとても良かったと思います。2日目は9時半から12時まで「追い詰められる歯科医師達と歯科医療から遠ざけられる患者たち」という講座に出て、最後は1時から3時半まで「患者の声から考える医療アクセスの課題と改善策」というシンポジウムに参加しました。

いずれも私たち日本国民が憲法で保障されている人権に関わるもので、特に病気や怪我をした時、医療の恩恵を受けることができる受療権の大切さについて考えさせられました。

 先の国会で問題になった高額医療費制度の最高額を引き下げること、そして新たな問題としてOCT薬の保険外しによって、患者さんたちが大きな影響を受けることなどから、このような医療制度の改悪は受療権を奪うことになるので反対しなければならないと思いました。

86日は、広島に原爆が落とされて、一瞬のうちに140,000人の尊い命が失われ、そして3日後の9日には、長崎原爆で70,000人が亡くなるという悲しい被害を受けた日です。関係者の皆様に心から哀悼の誠を捧げます。日本は世界で唯一の被爆を経験した国です。この苦しみと悲しみは誰にも味わって欲しくありません。世界から原爆をなくしてほしいと言うのは、当たり前の人間の気持ちだと思います。大した外交努力をしないくせに相手に攻められないために、原爆を持って、抑制効果を高めようという発想は全くナンセンスです。

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医学博士・歯科医師 林春二