祐介先生、牟田さん、リスナーの皆様こんばんは。
今日は「変わったね」ということについて書いてみたいと思います。変わったねと言われるときは大方悪いことの方が多いような気がします。何かあるとこれじゃだめだ、これからは今までと変えてシッカリやろうと思ってもなかなか思うようにはいかないものです。でも本人は改心して努力しているのですから努力さえすれば当然のごとく良くなっていると錯覚してしまいます。そして時間が経つとともにその努力も有耶無耶になって元の木阿弥になってしまうことが多いと思います。これが凡人の凡人たる所以です。祐介先生のことを例にあげては申し訳ありませんがフィリピン医療ボランティアをやり出してからは間違いなく良くなっています。そんなことを私が言えるのかとお叱りを受けてしまいそうですがい間違いなく素晴らしい人生を送っていると思います。ボランティアもハロアルレディオもです。大変な努力をしてやりぬいたことがわかります。これが良い方の例です。
次に悪くなる事は努力をしなくても簡単に進行してしまいます。つまり良い事はよほどのことがなければ変わらないし、悪い事は放っておけばどんどん悪くなると言うことです。最近の気候がこの典型のような気がします。数年前から災害時に被害を受けた人が異口同音に言うことは「うまれて初めて経験した」と言いますがいつまでこう言っていられるのでしょうか。
私は元々酒飲みでした。ストレスのかかる仕事でしたから、仕事が終わった後のいっぱいはこの上ない幸せを感じました。何度か二日酔いに悩まされる飲み方をしたこともあります。その日に排出することができなくて翌日に残ってしまうのですから身体にいいわけはありません。頭はガンガンするし胸はムカムカして金輪際飲むかと思うのですが長続きしません。酒飲みの酒はそんなものです。そんなこともあってもう酒は飲まないと断酒を繰り返しましたが、失敗に終わりました。やめる気がなかったのだと思います。そんな時のことです。ヘビースモーカーの歯周病患者さんがいました。こちらが一生懸命になろうと患者さんが一生懸命頑張ってくれても治りません。タバコのニコチンが毛細血管に作用して、毛細血管の柔軟性を奪ってしまうからです。そこで私は自分の好きな酒もやめ、ヘビースモーカーにも酒を止めてもらえるように、「命がけの願」を2000年の3月3日にしました。ヘビースモーカーにタバコを止めてもらえるように力を与えてください。私は今後一切酒を口にしません。もしも口にすることがあったら、命を奪ってもらっても結構です。と言うか言わないうちにそれまであったお酒の興味が一切吹き飛んでしまいました。この時「命をかける」とはこういうことなんだなと思いました。つまりやる気の問題ですね!!
2025年8月15日
医学博士・歯科医師 林春二