祐介先生、牟田さん、リスナーの皆さんこんばんは。
もうすぐ9月だというのに暑い日が続きます。皆さんお元気で活躍のことと思います。ゲリラ豪雨や突風の影響で大変な思いをしている方と雨が少なくて、稲作に影響を受けている皆さんがいると思いますけれども、どちらの皆様にもお見舞いいたします。
今日北陸に住んでいらっしゃる山下さんが診療所に来てくれました。この山下さんが京都大学に進学した巣立くんをハローアルソン・フィリピン医療ボランティア紹介してくれました。目標としていた大学に入りほっとしたのでしょう。入学してみると、学校にあまり興味を持てなくなってしまいました。家でぶらぶらしているときにハローアルソン医療ボランティアを知って、この活動に参加してみようと心を動かしてくれました。それだけでなく、実際に仲間となって、フィリピンのスラムで活躍してくれました。日本に帰って現地に行けないけれども、日本で協力してくれている皆さんにその年の活動報告をする報告会に参加してこれからの自分を語ってくれました。実際に大学に復帰して余暇を利用して歯科医院でアルバイトをしてくれています。もちろん学校のほうも1日も休まず頑張ってくれています。もともと国立大学に入学するような学力を持っていますから、私たちも心配していませんでしたけれども、世の中には自分とは全く違う世界で生きている人たちがたくさんいることを知ってもらえたこと、また1年間準備に時間を費やして準備してくれている歯科医師の先生方の存在を知り、自分にもできることがあるのではないかと気づいてくれました。入学以来学校に行けなかった自分を見返り、今の生活を取り戻してくれました。本当に嬉しいです。同じ能力のある人であったとしても、立場や環境によって自分の力を充分発揮できない場合もあることにも気づいてくれたと思います。その時ほんの少しの力であっても、自分のことを気遣ってくれる人や、自分が見失っていることを思い起こさせてくれる人がいたのだと思います。これからは自分は元より自分の周りでちょっと自信をなくしてしまった人、前向きな力を見失っている人に優しく暖かく支援できる人になってほしいと思います。
今日は電話の受け答えについて話してみたいと思います。私がある組織の当番をしている時のことです。班長さんに今日の活動は何時からか電話で聞いたことがあります。朝6時半位の事だったと思います。朝早くから失礼だと思いましたが、当番なのに時間を守れなかったら、その方が失礼だと思い電話をしました。するとその日は私たちの当番ではありませんでした。しかし朝早くから間違い電話に近い迷惑な電話をされて班長さんはさぞかし不愉快だろうなと思いました。するとその人は「先生の声が聞けてよかったわ」と言ってくれ。私の心配を取り払うだけでなく、むしろ間違い電話を受けたときの対応の仕方を教えてくれたような気がしました。以来、私は間違い電話を受けた時でも気持ちの良い声で「心配いりませんよ。どなたにもあることですよね。」と言うようにしています。電話は相手の顔が見えません。不愉快な声を出したりしたら、将来に影響をすることもあります。そんな時こそ明るい気持ちの良い声を出せるようにしましょうね。
2025年8月29日 医学博士・歯科医師 林 春二