2025.09.12 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんそしてリスナーの皆さんこんばんは。

 

 珍しくなくなりましたが、各地で豪雨の被害が出ていますが、ともかく身の安全を図ってください。そして国はこういう自然災害は個人では対応できないわけですから、万が一被害を受けた場合は、国の責任で、最低限度の文化的な生活を維持できるだけの生活を保証してもらいたいです。こういうことができるように皆さんと一緒に国に働きたいと思います。

 925日木曜日になりますが、私は日比谷野外音楽堂で「平和と社会保障を立て直せ!命を守る総行動」に参加してこようと思います。地球より重いという命を守るために、福祉や医療の充実は欠かせません。残念ながら今の社会はこの命を大切にしているとはとても思えません。災害にあっても救済されない、人の命がいとも簡単に奪われてしまう。これは今を生きることが精一杯で周囲を見渡すゆとりがないからだともいえます。

 自動車のハンドルやブレーキにゆとりがないと、わずかな力が加わっただけで右に行ったり、左に行ったり、フラフラして危なくて仕方がありません。ブレーキペダルに少し力が加わっただけで急ブレーキがかかってしまったら事故につながってしまいます。こういう危険を避けるためにハンドルやブレーキには遊びがあるのです。多少の力が加わっても車が右往左往しないためや急ブレーキがかからないための仕掛けなのです。

 私たち人間にとってもこういう仕掛け、つまりゆとりは必要なのではないでしょうか。このゆとりを踏み出す最も大きなものが経済的なゆとりです。ところが日本経済は消費税が導入された時から徐々に個人の経済力が奪われ、この30年の間にG7の国々が全て経済的発展を遂げているのに日本だけがゆとりが削り取られ、いつの間にかどうにもならないところまで落ちてしまいました。

 これだけ自然災害が多発し、しかも拡大しているにもかかわらず、日本の被害者に対する支援は1995117日に起きた阪神淡路大震災、2011311日に起きた東日本大震災の頃の支援とほとんど変わっていません。その後も202411日に起きた能登地震が起きるまで全国各地で起こった地震や豪雨による被害でも被災者は全くといってもいいほど救済されていません。日本にお金がないかというとウクライナをはじめさまざまな国に経済援助をしているのですからお金がないなどとはとても思えません。国会議員は世界に目を向けるなとは言いませんがその前に日本にいる人たちの生活を守って欲しいのです。

2025912

 

医学博士・歯科医師 林 春二