2025.09.26 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、リスナーの皆様こんばんは。

 

 9月も下旬に入ってだいぶ涼しくなりました。こちら信州では朝夕上着を羽織らなければいられない位の気温です。空は高く澄み、山山がくっきり、爽やかに見えるようになりました。

昨日私は東京の日比谷野外音楽堂で開かれた「いのちと健康を守る」集会に参加してきました。良い天気でしたが、あまり暑くなくとても良かったです。会場には全国各地から集まった3000人の参加者とwebで参加している200名近くの皆さんそれぞれの立場の意見、特に医療、福祉の充実を訴えていました。私はこういう活動には必ず参加しています。若い先生は忙しくて大変でしょうが医療現場の声を伝えることも大切だと思います。

 現在の日本はなんでもかんでも緊縮財政ですから、予算が足りないということで、医療や福祉だけでなく、教育もどんどん予算を削られています。先の国会では高額医療費助成制度を改悪して4000億円の予算を削減する案が出されましたが癌を患っている人たちの必死の陳情で今回は導入されることがありませんでした。しかし次の国会ではまたこれが問題になるかもしれません。もう一つ大きな問題の少子化にしても大学に行っている多くの人たちが利子を払わなければならない奨学金を使っていて、卒業と同時にその返済が始まり、結婚どころか精神的にもかなり圧迫されているようです。これがこの時期の人たちにとって頭痛の種となり、結婚どころではなくなり、結果として少子化に拍車をかけることになっているようです。奨学金はいいとしても利子だけでも国の責任で払って、負担を軽減してほしいと思います。それだけでも若い人たちにとっては大きな支援になるのではないでしょうか。原因がはっきりわかっているのですから、ぐだぐだ言っていないでピンポイントでこの人たちの支援をすべきです。

災害対策もそうです。あーだ、こうだ言っていないで、すぐに対応しないと次の災害が起こってしまいます。能登地震の後の復興が出来ないところに水害が発生してしまったように、間髪入れずに対応することが大切なのではないでしょうか。命を守るためには様々な対策が必要になります。予算があるからやらなければならないというのではなく、予算がなくてもしなければならないことはたくさんあります。こんな時は国債を発行してやるしかないのです。しかしながら今の政府のやり方は積極財政に舵をとらないために被災者に我慢をさせるだけです。こんなことなら政府も国もいりません。政府が経済対策を間違ったために必要な対策がとれずに次から次へ日本経済は衰退してしまいました。元気な人にとってはこれからこういう社会を作ると言う制度設計でも間に合うでしょう。しかし既に病気になったり、怪我をしたりしている人の場合はそれでは間に合いません。支援をするしかないのです。そういう政権を作りましょう。

2025926

 

医学博士・歯科医師 林春二