2025.10.31 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、リスナーの皆様、こんばんは。

 

日増しに寒さが強くなってきました。こちら軽井沢では初雪が降ったのかと思うほど真っ白に霜が降りました。猛暑日が続いて今年は秋が来ないのではないかと心配していましたが、やはり季節はそれなりに進んでいることがかりました。日本には四季があることが当たり前でしたが、ここ数年の状況は春と秋が1ヵ月近く短くなり、その分夏が長くなっているようです。そう言われてみれば、あっと言う間に桜が咲き、桜が散ってしまう状況が続いていました。そしてつい最近まで、今年も紅葉をしないのではないかと思っていましたが、ここに来てきれいな紅葉が見られるようになりほっとしています。

私は昨日、長野県出身の国会議員に医療機関の経営悪化に伴う緊急是正のお願いに行って来ました。当協会のアンケートでは、病院の60%近くが赤字で経営が大変のようです。歯科も50%近くが赤字です。世間では物価の高騰が大変で生活がままならないという皆さんの声を聞きますが、医療機関でも物価の値上がりが大きく、その上スタッフの賃金を上げるために四苦八苦している医療機関も多いです。生活が大変だと言う皆さんがいる中で、私たちの取り分もあげてくれと言うのはとても心苦しいですが、どこの医療機関も先生1人でやっているわけではありません。たくさんのスタッフの生活も支えなければいけませんので、苦しさは皆様と何も変わらないと思います。私たちの取り分を増やすために皆さんが支払う窓口負担を増やすのではなく、政府の負担でこの分は保障してもらいたいと思います。食の安全と生命の健康維持は国の大切な安全保障です。そのために医療は欠かせません。すべての政策に先んじて手を打ってもらいたいです。

その後、「保険で良い歯科医療を求める」集いがありました。参加者は300人になりました。ここで大きな問題になったのは、歯科技工士さんの問題です。低賃金、長時間労働の影響を受けて、歯科技工士さんが激減しています。この歯科技工士さんがいなくなったら、国民の皆様の入れ歯を作ることができません。現に東京では保険で作る入れ歯の作り手がいなくなって、地方の歯科技工所に助けてもらっているようです。全国の歯科技工士学校もどんどん減っていますので、現状を維持するのはとても無理なようです。歯科技工士さんの取り分が少ないのは現在の歯科の診療報酬が低すぎることが最も大きな要因になっていますので、歯科の診療報酬の改正を1日も早く進めてもらいたいです。

20251031

医学博士・歯科医師 林春二