祐介先生、牟田さん、こんばんは
祐介先生、数週間前に栃木県の公立高校男子生徒が校内のトイレ内で暴行した動画が
SNSに投稿され、ネットに拡散された問題を覚えていますか。
私も報道で知りその動画を見ましたが、正直、私にはこのようなことをする人間の思考回路が理解できません。これを時代のせいにはしませんが、どんな時も「いじめ・暴力行為」は断固として認められるものではありません。そしてそれを回りであおり、暴力を面白がるような投稿や拡散は卑劣としかいいようがありません。ただ、この
行為がネットという媒体で世に出た事によってこれを放置してきた学校の責任や、
隠された暴力を明らかにした、という一種の正当性を指示する意見もあるようですが、動画を撮影する意図が本当にいじめや暴力を食い止めようとするならばネットではなく学校や警察に映像を提供するべきだと思います。そして恐ろしいのは私刑や私的制裁のようにネットに拡散されるあらゆる個人情報や誹謗中傷、中には脅迫とも思える内容は瞬く間に広がり、もはやそれを止める術がないということです。
文部科学省は情報モラル教育実施の要請を各都道府県の教育関係に要請したようですが、本当に恐ろしい時代になってしまいましたね。
私達のハロアルの活動も注意しなければなりませんね。
ハロアルの活動では参加者の皆さんが各自のSNSなどに使用する写真や映像はすべて
会の写真班が撮影した公的なもの以外は使用しないという制約をお願いしています。
また、現地活動中は高校生たちは帰国日まで携帯電話を使用せず、3日間私が責任を持って預かることになっております。
当初、これには賛否がありました。万が一、災害時や体調不良、怪我などの場合はどうするのか。また、日本から緊急で連絡をしたいときはどうしたら良いのかなど。
そのようなご意見に対し現在考えられるあらゆる対策を講じてはおりますが、せっかく素晴らしい経験となるハロアルの3日間には携帯やSNSは全く必要ありません。
そして、たった1枚の何気ない写真や動画が様々な物議を呼ぶ可能性もあります。
特に現地では貧困のため日本では治せるはずの大切な歯を抜かなければならない、
あの現状と熱量は、どれだけ上手に表現してもその真意を伝えることはとても難しいと思います。そのため、まだ自らの責任と判断力が乏しい高校生達には単純な言葉と画像によって自分自身も、そしてハロアルの会自身も誤解されないように、私達も細心の注意を払って説明していかなければならないと思います。
さて、祐介先生。いよいよ出発まで3週間。昨日、やっとフィリピン政府から医療奉仕活動を認める私達日本人の歯科医師免許の登録の許可がおりました。
油断、抜かりなくしっかり準備をしていきましょうね。
2026年1月16日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人
