祐介先生、牟田さん、リスナーの皆さんこんばんは。
だいぶ暖かくなってきました。訪問診療に出ても今までは凛とした空気が漂っていましたが、最近は穏やかな春色の空気が流れています。
2004年にスタートしたハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも回を重ねて今年は20回目の活動ができました。関口団長、祐介先生ありがとうございました。
この活動には4つの柱があります。第一にフィリピンの恵まれない人の歯科治療、第二にそこで使う歯ブラシ、タオル、石鹸などを集めること、第三にこの活動をやっていく中で、日本人の優しい思いやりや優しさを思い起こしてもらう、第四に高校生にも参加してもらい、国際的に通用する人に育ってもらう、というものです。
ボランティア活動する人たちにとって、第一から第三の柱は当たり前と言うとその通りです。この会の特徴は、海外の医療ボランティアにもかかわらず、高校生の参加を許しているところにあります。
ボランティアは、やろうがやるまいが人々から賞賛されるわけでも、特別な褒賞が受けられるわけでもありません。ですからやる人の心に任せるしかないのです。ボランティアの一番大変なことは人集めです。それを20年以上皆さんに呼びかけ、実際に集めてくれたのですから祐介先生はものすごく大変だったと思います。同時に呼びかけられて協力してくれた皆様にも心から感謝をします。
高校生に参加してもらうということですが、今から20年前に高校生を連れて行くという発想で対応していたところがあったかということです。そんなところはありませんでした。それでは、なぜ当会が高校生に声をかけてきたか不思議に思う人も少なくないと思います。大人の人に変化を求めてもなかなか私たちの気持ちを伝える事は難しいですね。しかし高校生ならば汗水垂らし、真剣に大人が取り組む姿を見たらきっと理解してくれると思いました。その高校生たちが、やがて社会で活躍するときには、今私たちがやっているようなことを当たり前にやってくれる人たちになってくれるだろうと信じていました。ましてや歯科医師の先生方に、高校生のように、純粋に人の言うことを素直になって、素直に聞いて、素直に実行してもらうということはとても無理です。
初めは海外医療ボランティアに参加してくれる高校生を募集することも大変でした。沢山の患者さんに呼び掛け、やっとの思いで軽井沢高校の生徒さんが協力してくれました。歯科医師の呼びかけは1番身近にいる祐介先生に仲間集めを期待しました。祐介先生の凄いところは、それから雪だるま式に自分の仲間をこの活動に参加してもらっていることです。
2026年3月6日
医学博士・歯科医師 林春二
