祐介先生、牟田さん こんばんは
突然ですが祐介先生、何かください。昨日52歳になりましたので何かください。
いやいや、もはや誕生日と言っても嬉しいという感覚は全くありませんね。むしろ世の中的には確実におっさん年齢なのに、精神がそれに伴わないという自覚があるため、毎年不安になります。しかし肉体的老いだけはしっかり感じ、数日前には右肩の持病の石灰性沈着腱板炎という、簡単にいうと肩の関節内に石灰化した石が貯まり、それが動くと死ぬほど痛いという症状が再発して大変でした。今はもう峠を越えましたが、これからは一にも二にも健康こそが最高の財産と思い生活していきたいと思います。
そんな中、昨日ハロアル会長林先生からお祝いのメールを頂きました。
そこには先生と出会った23年前のあの日から、ずっと私や祐介先生が学んできた正に林イズムの原点が書かれていました。先生が何故ボランティアを通じ社会貢献をしようと思われたのか。歯を抜かない治療こそが最も患者にとって必要なことであり、福祉の勉強のため世界各国を回られて改めてご自身の歯科医療と福祉への考え方が世界一だと確信されたことも書かれていました。
その内容は以前から何度も先生から聞かせていただいていますが、こうやって私の誕生日に改めて先生の原点を知ると、先生がこれからの私に何を期待し、何を伝えたいのかがとてもよくわかります。それは極めて単純なことです。つまり、歯医者は患者のために生きる。金や名誉、自分の欲を求めるのではなく、患者の最も大切な歯を守りぬいてこそ初めて先生と呼ばれる資格がある。そしてボランティアを通じ、自分の為ではなく、力も経済も立場も弱い人たちのために心から尽くすことのできる優しい人間になりなさい。私はそう捉えました。
祐介先生、遺言ではありなせんよ。私にとっては人生の指針となる正に経典です。
ハロアルは今年で20年を迎えることができました。これには沢山の人達の支えや協力のおかげです。時間とお金を費やし今までに1500人以上の方が現地活動に参加をして下さり、日本だけではなくマニラチームのメンバーたちの協力なしでは成り立ちませんでした。しかし、私は最近思いますが、これが単なる海外での歯科治療ボランティアならば果たしてここまで広く、多くの方の心に響くことができたでしょうか。
先日もフィリピン国内で発刊されている新聞の一面にハロアルの活動が掲載されました。私はやはりハロアルの歩みの根幹に20年前に当初私達でさえも理解ができなかった、まさに孤高なか、林先生が掲げた活動理念「4本の柱」があるからだと思います。
祐介先生、今日3月13日は林先生の82歳の誕生日ですね。恐らく今日のお手紙のなかでご自身のことに触れられると思いますが、本当にいつまでもお元気でいて欲しいと願っています。
2026年3月13日 ハローアルソンフィリピン医療を支える会 団長 関口敬人
