2026.04.10 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、リスナーの皆様こんばんは。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2026も先月28日に開催した報告会で活動が締められ、この4月からは新しい2027の活動に入ることを告げられました。

そもそもこの番組で紹介されているハローアルソン・フィリピン医療ボランティアについてよく知らない方もいると思いますので、今回は詳しく紹介したいと思います。ハローアルソンと言う名前ですが、これは20年前にフィリピンのスラムで祐介先生が最初に治療をした10歳の男の子の名前です。この時アルソン君は前歯4本を抜くことになりました。7歳で生え始める歯ですからたった3年でその歯を失ったことになります。こんな事は、日本では考えられません。祐介先生も立ち尽くしていました。

アルソン君はその歯が痛くて我慢できないので、前歯4本を抜いて欲しいという主訴でした。この時診断したのは私です。私はいっぺんにこの前歯を失うリスクを考えましたが、それ以上にスラムに住んでいる人たちが何か希望しても叶えられるわけではありません。ならば本人が希望しているのですから、大変な事でもその希望を叶えてやりたいと言う思いもありました。そこで上の前歯4本を抜く診断をしました。それが祐介先生のところに回って行ったのです。

そのことを契機にアルソン君と同じような悲しい思いをさせたくないと言う思いから、歯磨き指導を徹底していこうという思いと、こういう人たちがいる以上何とか協力していかなければならないということで、ハローアルソンの活動に1人でも多くの人に参加してもらって、継続していく決意が固まったように思います。

ハローアルソンには4つの大きな柱があります。第Iはフィリピンのスラムの無料の歯科治療をする。第2はそこで使う歯ブラシ、タオル、石鹸を皆さまに呼びかけ協力してもらって届ける。第3にこの活動を通して、私たちがややもすると失いかけている日本人の優しさや思いやりを思い起こしてもらう。そして第4にこの活動に高校生にも参加してもらって、国際的に活躍できる人に育ってもらう、というものです。

日本という国を離れ文化や言葉、宗教が全く違う国の、しかもスラムという現地の人でも、怖くて入れないような場所での治療ボランティアですから、日本の言葉や習慣が通用するわけではありません。それなりに覚悟を決めてしっかりやらなければ何が起こるかわからないのです。

真剣にしっかりと決められたことをやらなければなりません。すると結果はおのずから良い方向に向かいます。普段忘れているようなことでもしっかりやり切ってくれます。そのためにも皆様の変わらぬご支援が必要です。よろしくお願いいたします。

2026410

 

医学博士・歯科医師 林 春二